今回は投資初心者にお勧めのつみたてNISAについて取り上げたいと思います。
最初に設定してしまえばほったらかしたまま資産運用できますので医師をはじめ仕事で忙しい方、投資に興味はあるけど面倒なことはやりたくないという方はぜひ参考にしてください。
つみたてNISAとは
NISAとはNippon Individual Savings Account(日本個人貯蓄口座)の頭文字をとったものであり、一般NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAがあります。
つみたてNISAとは小額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度であり、金融庁が選定した投資信託の中で毎年40万円まで最長20年間非課税で投資することができます。
なお、通常の積立投資では利益に対して20.315%が課税されてしまいます。
そのため、まだつみたてNISAを行っていない方はまずはつみたてNISAにて資産運用を行い、もっと大きな額の資産運用を行いたい場合はつみたてNISAに加えて通常の積立投資も行うのがお勧めです。
つみたてNISAの始め方
まずはつみたてNISAの口座を作る必要があります。
つみたてNISAの口座はメガバンク・地方銀行・ゆうちょ銀行・ネット証券などどこでも作ることができますが以下の注意点があります。
1年間で1人1口座しか運用することができない。
一般NISAと同じ年に運用できない。
つみたてNISAとは制度つまりハードであり、実際にはソフトつまり投資信託を選ぶ必要があります。
2020年5月15日現在、つみたてNISAで購入できる投資信託は181本あり、そのうち7本はETF(上場投資信託)となります。
ここで注意が必要なのは、メガバンク・地方銀行・ゆうちょ銀行などでは扱っている投資信託がかなり少ないということです。
そのため、扱っている投資信託が豊富なネット証券(楽天証券やSBI証券など)でつみたてNISAの口座を作ることを強くお勧めします。
投資信託の選び方
どの投資信託を選ぶのかはかなり大事です。
基本的には運用手法、アセットクラス、手数料を参考に決めていくのが良いと思います。
運用手法
投資信託は運用手法により大きく「インデックス型」と「アクティブ型」に分けられます。
インデックス型とは目標とする指標(ベンチマーク)に連動することを目指すものです。
例えば、「S&P 500に連動するインデックス型」はS&P 500と同じような値動きをする投資信託になります。
インデックス型は運用が自動的に決められるので比較的コストは安くなります。
一方、アクティブ型とは指標を上回ることを目指して運用されるものです。
実際はファンドマネージャーと呼ばれる運用のプロが企業研究など様々な情報収集を行い独自の割合で株式などに投資をするためコストはインデックス型より高くなります。
また、アクティブ型の中にはインデックス型を大きく超える利益を出すものもありますが、多数はインデックス型に勝てていません。
長期に投資を行うつみたてNISAにおいてはコストは運用成果に大きな影響を与えるためインデックス型を中心に選択するのが良いと思われます。
アセットクラス
アセットクラスは「資産」と「地域」の軸で分類することができます。
リスク・期待リターンは下記のようになります。
資産:株式>バランス型>債券
地域:新興国>先進国(日本以外)>日本
自分が目標とする運用成果や許容できるリスクを踏まえてアセットクラスを選択すると良いでしょう。
最近は米国株式、先進国株式、全世界株式、全世界バランス型などが人気です。
手数料
つみたてNISAでは購入時手数料はゼロ(ノーロード)ですが、保有している間に差し引かれる信託報酬は必要です。
また、投資信託によっては、解約・換金時の手数料(信託財産留保額)が必要な場合もあります。
長期に投資を行うつみたてNISAにおいては手数料は運用成果に大きな影響を与えるため手数料が低いほど有利になります。
最近信託報酬が徐々に下がってきておりeMAXIS Slimシリーズはお勧めです。
つみたて方法
つみたてNISAでは毎年40万円運用できますが一括して買うと「高値づかみ」となる可能性があります。
そのため購入タイミングは毎月などに分散させるのが良いと言われています(例:毎月33,333円など)。
また、証券会社によっては毎日購入も可能ですのでよりリスク分散を目指したい方は検討してみたらいかがでしょうか。
平均利回り
平均利回りとは、一定の投資期間において、投資した元本が1年あたり平均でどのくらい利益を生み出したかを示す指標です。
平均利回りは投資する投資信託によって異なりますが一般的に4~7%程度と言われています。
つみたてNISAの対象となっている投資信託はいずれも金融庁が定める厳しい条件をクリアしているためリスクはそれほど高くないですが、いつ暴落が起きるかわかりませんし絶対に損しないとは言い切れません。
ハイリスクハイリターンを求めるのか、ローリスクローリターンを求めるのかはそれぞれの資産状況や考え方の違いがあると思いますのでよく考えた上で決めて下さい。
まとめ
つみたてNISAの口座を作っていない方はネット証券でつみたてNISA口座を作ることをお勧めします。
つみたてNISA口座を作ったら運用手法、アセットクラス、手数料を参考に投資信託を選びましょう。
また、投資信託を選んだら長期に積み立てて資産を増やしましょう。