医師のマネー調査結果
2020年2月、m3.comにおいて5,001名の医師に対してマネー調査が行われました。
医師は一般的に高収入と言われていますが医師同士でもお互いのお金についての考え方や資産状況については聞きにくいものです。
今回はその結果をもとに進めていきたいと思います。
医師の目標は「億り人」
「億り人(おくりびと)」とは元々は株式投資やFXなどの分野で生まれた言葉で、投資などによって資産が1億円を超えた人のことをさします。
次のグラフが表しているように勤務医、開業医いずれにおいても1億円、つまり「億り人」が医師の資産額の一つの目標であると考えられます。
医師の資産状況は
次のグラフは実際の資産額(自宅・不動産を除く)になります。
勤務医では1000万円~5000万円未満に大きな山があり、1億円以上の資産を持つ人の割合は合計で9.1%となります。
それに対して、開業医では3000万円~2億円未満に大きな山があり、1億円以上の資産を持つ人の割合は合計で29.9%となります。
なお、開業医でも100万円未満が6.1%となっておりますが開業直後などの背景があるのかもしれません。
年代別の医師の資産状況は
次のグラフは1億円以上の資産を持つ割合を「勤務医・開業医」に加えて「年代」で分けたものになります。
30代までは勤務医と開業医で大きな差はありませんが40代以降は勤務医と開業医で差が開いてきます。
その後年齢とともに割合は増えていき、70代以上では勤務医の27.8%が、開業医では41.0%が1億円以上の資産を持つこととなります。
まとめ
一般的に開業医のほうが勤務医より資産が多いのは予想通りかと思います。
ただし勤務医で「億り人」になる人がいる一方、開業医でも「億り人」になれない人がいるのも事実です。
また、「億り人」になるにしても少しでも早く、個人的には50歳位までになりたいものです。
私も少し前までそうでしたが高収入であることから無駄な支出が多かったり、マネーリテラシー(お金やお金の流れに関する知識や判断力のこと)が不足している医師は多いと思います。
現在はNISA、つみたてNISA、iDeCoなどの制度もありますし、株式投資、投資信託、ETF(上場投資信託)なども以前に比べると気軽に購入できるようになってきております。
お金をただ貯金するのではなく金融リテラシーを高め、資産運用することで皆さんも「億り人」を目指しましょう。