前回の投資におけるリスクとリターン~まずは自分のリスク許容度を知ろう~の記事にあるよう、投資においては必ずリスクとリターンがあります。
振れ幅が大きい商品はハイリスク・ハイリターン、小さい商品はローリスク・ローリターンとなります。
また、投資には「価格変動リスク」「為替変動リスク」「金利変動リスク」「カントリーリスク」などさまざまなリスクがあります。
それらのリスクを避け、少しでも多くリターンを得ることが投資の目標かと思います。
ジェレミー・シーゲル著「株式投資(第4版)」の中に長期投資におけるリスクとリターンについての記載がありますので今回取り上げたいと思います。
「株式投資(第4版)」とは
「株式投資(第4版)」とはジェレミー・シーゲル教授の著書であり、「株式投資の未来」とともに投資におけるバイブルと言えます。
データが豊富であり、個別株投資だけではなくインデックス投資においても重要な考え方を学ぶことができます。
投資初心者はもちろん、投資経験者でも新たな発見がありますので、まだお持ちではない方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。
長期投資におけるリスクとリターン
投資においては必ずリスクとリターンがあります。
振れ幅が大きい商品はハイリスク・ハイリターン、小さい商品はローリスク・ローリターンとなります。
投資の中でも特に株式投資は債券に比べてハイリスク・ハイリターンとなります。
つまり、大きな利益を得る可能性もありますが元本割れのリスクもあります。
しかし、「株式投資(第4版)」の中にある次のグラフをご覧ください。
(ジェレミー・シーゲル著「株式投資(第4版)」より引用)
長期投資することでリスクとリターンは収束し、20年以上の株式投資においては元本割れのリスクはなくなります。
また、債券のリスクも時間をかけることで最小限となるため、長期投資はリスクを減らすために非常に有用であると考えられます。
長期投資においては債券より株式がおすすめ
先程のグラフによると、10年以上の投資においては株式は債券よりもリターンが多く、リスクが少なくなります。
20年以上の株式投資においては元本割れのリスクはなくなることを考慮すると、長期投資においては債券より株式が望ましいと考えられます。
株式において長期投資が王道とされる理由がここにあります。
また、つみたてNISAにおける長期運用、特に株式を中心とした投資信託にて運用することと相性が良いと考えられます。
つみたてNISAについては投資初心者にお勧めのほったらかし投資~つみたてNISAの基礎知識~の記事を参考にしてください。
まとめ
投資においては必ずリスクとリターンがありますが長期投資をすることでリスクを最小限にすることができます。
30~40代までの方で10~20年以上の長期投資が可能な方は株式を中心に投資をすることをお勧めします。
まだ、つみたてNISAを行っていない方はまずはつみたてNISAから始めてみてはいかがでしょうか。